12月15日(金)は、ウクライナの歌姫ナターシャグジーさんのコンサートでした。場所は和光大学ポプリホール鶴川、小学4年生以上が対象です。
ウクライナの民族楽器バンドゥーラの可憐な音色と、ナターシャさんの透明な歌声が響く会場は、シンと静まり返った湖のようでした。
ナターシャ・グジーさんは、ウクライナに生まれ、6才のときにチェルノブイリ原発からわずか3.5キロで被爆。その後、避難生活で各地を転々としキエフ市に移住、8才の時から音楽学校で専門課程に学び、2000年からは日本語学校で学びながら、日本での音楽活動を開始されました。
ウクライナの歌、日本の歌を織り交ぜたプログラムの合間に、時折冗談を交えながらも、静かにゆっくりお話をするナターシャさん。
チェルノブイリ原発事故で被曝したこと、「3日間だけ」と言われ荷物を持たず避難したこと、二度と故郷に戻れなかったこと…様々なお話をきかせてくれました。
「”かわいそう”と思うのではなく、ウクライナのことを知って好きになってほしい。それが、長期にわたる本当の支援につながります」という言葉が印象的でした。
バンドゥーラの音と歌声、言葉少なな静かなお話の中に、平和を願い、家族と故郷を思う心があふれていました。
ナターシャグジーさん、素晴らしいコンサートをありがとうございました。
感想を一部ご紹介します!
・音がきれいで歌声もすごくきれいでよかった。ウクライナが少ししれてよかった。(9才)
・目の前でいい歌を聞けてよかった。ウクライナへの愛情がすごくつたわってよかった。ウクライナにきょうみをもててすごくよいたいけんになった。(11才)
・今日はすごかったです。初めて見た楽器だったけどすごくきれいな音だったし、歌声もすごくきれいでした。思いをこめていることがすごく動きや歌いかたなどから伝わってきました。(11才)
・ナターシャさんのすてきな考えはきっと私とこの場にいたみんなに伝わったと思うし、ふるさとをなつかしむ、大切にする姿がとってもすばらしかったです。この日は決して忘れません。(中学生)
・楽器の音の美しさ、声の美しさ、想いもすべてに感動しました。ナターシャさんが歌うと歌詞の意味が大きく深く響き、命や、あたり前の日常がとっても尊いものなんだと感じて、涙がとまりませんでした。ナターシャさんのふるさとに対する想いが、日本人の自分とも重なることがふしぎで、またそれに揺さぶられる想いでした。(大人)