「あの夏の絵」脚本・演出福山啓子さん講演会


イベント詳細


場所:町田教育会館2階会議室
時間:14:00~15:30
参加費:ひとり500円

広島市立基町高校の実際の活動をもとに作られた「あの夏の絵」。講演会では、高校生が描いた「原爆の絵」を見せていただきながら、この舞台ができるまでの道のりと、舞台に込めた思いをうかがいます。ぜひ親子でご参加ください。

 


被爆者の集会で、初めて広島市立基町高校創造表現科の生徒による「原爆の絵」を見た時は、「被爆者の描いた絵?」と思いました。それほど迫力に満ちた絵でした。どうしてこのような絵が描けるのか、というのが取材を始めるきっかけでした。その後現地へ何度も伺う中で知ったのは、半年をかけて被爆者から被爆前後の経験とその後の人生まで丹念に話を聞き、現場へ足を運び、資料を調べ、繰り返し被爆者と話し合い、時には涙しながら、悪夢を見ながら、「被爆者の手になって絵を描こう」と真摯に向き合う高校生たちの姿でした。そうして「絵を描いたこと」を語ることで高校生たちがみずから新たな語り部となっていきました。記憶を語り継ぐ―その輪の中に、皆様とともに加われたらと願っています。福山啓子

(ふくやまけいこ)
東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。1980年入団。文芸演出部所属。
2006年初演の「博士の愛した数式」で脚本・演出を担当、児童福祉文化賞(厚生労働大臣賞)を受賞。他に「野球部員、舞台に立つ!」(脚本・演出)、「田畑家の行方」(演出)、「梅子とよっちゃん」(脚本)、「つながりのレシピ」(脚本)。