8月18日~8月20日、中学生~大学生が、鹿児島の知覧へ平和学習に行ってきました。
南九州市の中核をなす知覧地域は、太平洋戦争末期に特攻隊の出撃基地の1つとなった場所。
事前に特攻に関するドキュメンタリー動画を見て知覧や特攻について学習をしてから、旅行に臨みました。
その土地の人からしか聞けない話、その場所でしか感じられないこと…
子どもたちは言葉にならないたくさんの思いを胸につめて帰ってきました。
1日目に行ったのは、鹿屋航空基地資料館。海軍の歴史について知ることができました。
2日目午前は、知覧特攻平和会館。特攻隊員たち一人ひとりの写真、遺書、遺品などが数多く展示してありました。前日に鹿屋で学んだ”歴史”が、一気に身近に迫ってくるようでした。一人一人が確かに生きていたこと、その命の重みを痛いほど感じる場所でした。
午後は、特攻の母として隊員たちに慕われた「鳥浜トメ」さんが営んでいた富屋食堂。現在は「ホタル館」として、トメさんと特攻隊員とのふれあいの遺品・写真・エピソードなどの展示をしています。トメさんと若者たち一人一人の人生に、さらに思いを寄せることができました。
おいしい鹿児島料理、いぶすきの砂蒸し風呂。お楽しみもたっぷりと。
その日の夜は、鹿児島の子ども劇場の青年たちと交流も!
子どもたちは夜遅くまで盛り上がっていました。
鹿児島のパワフルな活動に、たくさん刺激を受けました!鹿児島の皆さん、本当にありがとうございました。
3日目は、鹿児島の子ども劇場の方々に「ぜひパワーをもらって帰ってください」とおすすめいただき、予定を急遽変更して桜島へ行きました。
もくもくと煙を吐く桜島。
特攻隊員たちが、この桜島を眺めながら旅立っていったことや、
鹿児島の方たちのあたたかさとパワーを思い出しながら眺め、帰路につきました。
後日…
町田に帰ってきてからも、子どもたちと今回学んだことや、次に学習したいことなどを共有しました。その中で、大人に向けて自分たちの言葉でしっかり今回の旅の報告をしたいという声が子どもたちから上がったことは、とてもうれしいことでした。
その後10月6日に、子ども主催で「知覧学習旅行報告会」が行われ、小学生から大人まで、たくさんの人が参加しました。子どもたちは自分自身の言葉でしっかりと丁寧に報告をしてくれ、大人たちにとっても大きな学びの場となりました。
子どもたちの感じる力、変化する力、発信する力の大きさに感動した、一連の平和学習でした。これからの高学年部がますます楽しみです!!