4月例会『どうぞのいす』を開催しました。

4月30日(土)町田市民ホールの第4会議室にて、フットプリンツによる『―小森創介のはじめてのおしばい―どうぞのいす』を開催しました。対象は小学1年生まで。久しぶりに小さい人たちのための例会です。

開演前のわくわく時間

会場は明るい中で、演じる小森さんと観る人が同じ高さの地続きですので、すぐそばで細かい表情や手の動きまでよ~く見えます。最初は何が始まるのかな…と緊張していた子どもたちも、小森さんの語りや歌、その動きにどんどん惹きつけられていき、次はどうなるのかな~とドキドキワクワク。笑ったり悲鳴(?)をあげたり一緒に歌ったり…感情を素直に表していました。

今回はお膝抱きの赤ちゃんも一緒に観ました。0歳の小さい人にとってまさに生まれて初めて触れるお芝居となりました。お母さんに抱っこされながら、赤ちゃんが小森さんをじっと見ていると、小森さんも赤ちゃんに目をあわせてくださり、手足をぱたぱた…。身体全体で何か感じているように見えました。

終演後、登場したどうぞのいすに、順番に座る子どもたちはなんて嬉しそうな表情なんでしょう! そんな幸せそうな表情を見ていると、こちらも心があたたかくなりました。

小森創介さん、とてもすてきなお芝居でした。そして子どもたちの心から楽しんでいるいい表情をみせてくださり、本当にありがとうございました。

 

2月例会「日本の音 日本の踊り」を開催しました

2月11日(土・祝)和光大学ポプリホール鶴川にて、「日本の音 日本の踊り」を開催しました。対象は全年齢です。

第一部は「耳とからだで楽しもう 日本の音と踊り」をテーマに、まずは「元禄花見踊り」の演奏からスタート。豊かに響く三味線やお囃子、唄に心奪われます。

続いて、日本舞踊、お囃子の紹介と実演。日本舞踊は、いつの季節にも、どこの場所にも、男性にも女性にも、なれるのとのこと。春夏秋冬を表現していただいた踊りが印象的でした。

お囃子の楽器や掛け声を教えていただきながら会場のみんなも一緒にそのリズムや所作をやってみましたが…難しい(笑)。

第二部は「長唄とお囃子の生演奏で味わう日本舞踊」をテーマに、長唄についてお話していただいてから、日本舞踊「越後獅子」(二人立ち)を踊っていただきました。時にはコミカルな動きも交えながら…真っ白な長~いさらし布を軽やかにはためかせる場面では、会場からは大きな拍手が湧きました。

この日の演目は、町田子ども劇場のために考えてくださり準備をすすめていただきました。生の唄と演奏による日本の踊りを観る、とても贅沢な時間を体験することができました。心から感謝いたします。どうもありがとうございました。

2月例会の事前体験会「日本舞踊ってなあに?」

1月29日(日)2月例会「日本の音 日本の踊り」の事前体験会を、町田市の鶴川市民センターにて行いました。

「日本舞踊ってなあに   ?」をテーマに、日本舞踊の動きの楽しさや言葉の面白さを体験しました。例会当日に日本舞踊を披露していただく尾上菊右佐さんと尾上菊佑さんにおいでいただいて、踊りの所作の意味や物語のお話、その一部を一緒に踊りほんの少し体験させていただきました。

実際に一人ずつお扇子を手に持ち、おふたりの動きを真似しながら体を動かしてみました。観ているのと実際にやるのでは大違いですが…頭も体もやわらかい子どもたちはさすがです。

かっこよくポーズ!

慣れない動作ながらも楽しそうにキメのポーズをとっていました。大人の方がおふたりのようになめらかでしなやかに体は動かず…(涙)。日々積み重ねてきた方々との違いを目の当たりにしました。

お酒を飲んで酔っ払ったり、あっかんべーをしたり。日本舞踊のおもしろさをたくさん体験できました。
菊佑さんは「屋敷娘」を、
菊右佐さんは「玉屋」を実演してくださいました。美しくかっこいい!

2月11日(日・祝)例会の当日は、生の音と唄に合わせて踊ってくださいます。

尾上菊右佐さん、尾上菊佑さん、すぐ目の前で所作や踊りを見せていただいたことでより当日が楽しみになりました。本当にありがとうございました。

 

11月例会 イッツフォーリーズ『小さい”つ”が消えた日』を開催しました。

11月23日(水・祝)和光大学ポプリホール鶴川にて、ミュージカルカンパニー  イッツフォーリーズによる『小さい“つ”が消えた日』を上演していただきました。事前あそび会も行い待ちに待った公演です。入口にはそのときに作った”つ”を飾ったり、ネックレスにして首にかけたり…。

対象は全年齢です。小さい子どもたちは、主人公の小さい”つ”がどうなってしまうのだろう…とドキドキしていたでしょうか。じっと舞台に見入っていました。

声なき小さい”つ”の存在は、観ている人の言いたくても言えなかったり、たとえ声を出しても届かなかったりする経験に重ねているのかもしれません。事前あそび会でも歌った『おかえり』が歌われたとき、その何層にも重なり合う歌声の美しさや歌詞の持つ意味に胸がいっぱいになりました。

イッツフォーリーズのみなさま、素敵な時間をどうもありがとうございました。

楽屋のお菓子は「小さいつ」にちなんで用意させていただきました!
会員の家の庭で採れたきんかんも、フォーリーズさんへ。

【終演後寄せられた感想をご紹介します】

♬ とてもおも白かったです。中でも車の上にあごをのせるのがおも白かったで す。(8才)

♬ 小さい”つ”がよく生きのびたなと思いました。(10才)

♬ 「小さいつがきえた日」を見て、とてもふしぎなきもちになりました。一もじ五十おんむらからきえただけで、ことばにこんなえいきょうがあるとは思いませんでした。またイッツ・フォーリーズにはきてほしいです。(9才)

♬ 役者さん達の歌も役も上手でとても感動しました。ありがとうございました。(大人)

♬ 歌声とからだの動きがやわらかで心地よかったです。たくさんのメッセージをいただきました。感動しました! ありがとうございました。(大人)

♬ 『おかえり』が歌われたときじんときました。必要のない文字などひとつもないし、どれも大切なのですね。ありがとうございました!(大人)

9月例会 劇団東演『月光の夏』を開催しました

9月22日(木)和光大学ポプリホール鶴川にて、劇団東演による~ピアノ・ソナタ「月光」による朗読劇『月光の夏』~を上演していただきました。対象は小学4年生以上です。

舞台の上には、演者さんとピアノだけ。朗読劇は観ている人の想像力に任せられます。演者さんたちの一言、一言が物語を織りなしていくにつれて、会場の空気もピーンと張り詰めていくようでした。登場人物の様々な思いが伝わってきて胸がいっぱいになりました。そして、そのすべてがピアノの演奏に表現されていたように思えました。

2019年夏、町田子ども劇場の高学年部では、平和学習で知覧を訪れました。この劇中に登場した資料館もそのひとつでした。特攻隊の青年たちと同年代の子どもたちはどんな思いで観ていたのでしょう。劇を観て、また訪れたくなりました。

知覧で訪れた特攻平和会館。これは三角兵舎です。特攻隊員たちはここで、出撃するまでの時間を過ごしました。

東演に皆様、素晴らしい作品に出会えたことを心から感謝しています。本当にありがとうございました。

【終演後すぐに寄せられた感想を一部ご紹介します】

◆特攻の飛行の場面などが、すごいこわくて、本当にあったことだと思うと、やっぱり戦争はしたくないと思いました。(12才)

◆しょうげきなかんじでした。本当にこんなことあったのでしょうか。本も読んでみます。(9才)

◆とぎすまされた、はりつめた空間での一時間半。すばらしい芝居だったと思います。この例会を成りたたせた会員の子どもたちの力もすばらしいと思いました。音楽の力の大きさもあらためて感じました。(大人)

◆観終わって思うことは、素晴らしかったということです。想像力の乏しい自分にも、こんなに情景が浮かんで、朗読された演者さん皆様の表現力だなと思いました。また、軍の帽子をかぶってのシーンでは、急にリアリティが増し、ドキッとさせられました。そしてピアノの素晴らしいこと! 想いが伝わってくる気がして、目頭が熱くなりました。子どもたちは「恐かった」ばかりですが、こういうテーマだからこそ本物を通して学ばせられてよかったと思います。ありがとうございました。(大人)

◆特攻隊の話はくわしく知りませんでした。亡くなった方以外にもつらい思いをした当事者、家族…知らなくてはいけない話だと思いました。伝えていきたいと思います。(大人)