7月例会『11ぴきのねこ』

7月8日(土)町田市民ホールの第4会議室にて、人形劇団クラルテによる『11ぴきのねこ』を開催しました。対象は小学3年生まで。

おためし入会対象作品ということもあり、会員でない親子もたくさん来てくれました。会場は子どもたちでいっぱい。にぎやかな笑い声が響きました。

おなかがすいた11ぴきのねこ。大きな魚を捕まえようと、いかだで大冒険!ドジで、ちょっと”ワルい”ねこたちが、子どもたちは大好き。ねこたちと一緒にワーワー声をあげて大冒険をしていました。

大人も子どもも、笑顔いっぱいの時間になりました!

クラルテさん、素敵な人形劇をありがとうございました。

飾りつけは、会員の子どもたちとクラルテさんの合作!
かわいい絵がみんなを迎えます

にゃごにゃごにゃご

 

里山で11ぴきのねこと遊ぼう!開催しました

6月24日(土)、大谷里山農園にて「里山で11ぴきのねこと遊ぼう!」を開催しました。

雑木林や田んぼに囲まれ、自然豊かな大谷里山農園。7月例会「11ぴきのねこ」の事前あそびと、こぐま社元編集長・関谷裕子さんの講演会を企画しました。

当日、なんと100名が里山に遊びに来てくれました。
里山あそびは会員の中でも楽しみにしている子が多いイベントのひとつ!

山で秘密基地づくり・木にぶら下げた手作りブランコ・田んぼに入ってどろ遊び・ザリガニ釣り などなど。

親もの~んびり芝生に座って子どもを見守りながら話に花が咲きました♪
本気でザリガニ捕りに夢中なパパもいいましたよ。
やっぱり里山はたのしい!

11ぴきのねこを感じさせるミトン作りワークショップでは、個性あふれるねこがたくさんできあがりました♪

午後は、11ぴきのねこの作者、馬場のぼるさんを長く担当されていた、元こぐま社編集長の関谷裕子さんの講演会。
絵本との出会いやこぐま社に入社するまでの体験、馬場のぼるさんとのエピソード、絵本作りにかける思い、絵本が育てる大切なものとは、など、貴重なお話をたくさん伺うことができました。

子どもたちは自然の中でたっぷり遊び、大人は自然と子どもたちのキラキラした姿に癒され、子ども時代を彩る絵本のあたたかさに感じ入る…そんな素敵な1日を過ごすことができました。
大谷里山農園さん、関谷裕子さん、ありがとうございました。


関谷裕子さん講演会「馬場のぼるさんと11ぴきのねこ」の感想を紹介します!

今日は絵本づくりの裏話をいろいろきかせていただき、ありがとうございました。子どもが小さい時に絵本を読んであげた記憶が思い出され、とてもなつかしく思いました。作者の思いが沢山つまった絵本を、また周りの子どもたちに読んであげたくなりました。

自分の中に全然なかった視点からのお話が伺えてとても楽しかったです。「出会うべき年齢で出会うべき絵本に」というところ、大変納得がいきました。小5の息子が未だに11ぴきのねこシリーズを好きなのも合点がいきました。気持ちの良い文章で私も読み聞かせるのが楽しくて長く大切にしたいと思います。こぐまちゃんにも、子育てをずいぶん助けられました。

周りへの信頼感があって絵本が楽しくなる、ということにおどろきました。全てのことがそうかもしれないと思いました。つい、あせって背伸びさせたくなる自分を振り返りたくなりました。

成長とともに時間に追われゆっくり絵本を読むことが減っています。今晩はひざに乗せゆっくり読みたいと思いました。

絵本は小さい子だけのものではなく、大人も読んでいくと良いなと改めて思いました。帰ったらまた絵本を開いてみよう!!

6月例会はパントマイム「KAMEN」でした!

6月11日(日)は、清水きよしさん(パントマイム)と、うえの善巳さん(フルート)による『KAMEN』でした。対象は小学4年生以上です。

ふじもりふじお作による能面の技法で作られた、陰陽二面の創作面。その二面を使い分けて演じる異色のマイム。喜怒哀楽、様々な表情を見せる仮面の演技が見ものでした。すべて清水きよしさんの作・演出による6本の短編集。うえの善巳さんのフルート生演奏とともに送る、他に追従を見ないオリジナルの舞台です。

清水きよしさんは、ヨーロッパのマイムの流れをベースに、日本の伝統的な演技様式を吸収して独自のスタイルを作り上げた人物。軽やかで透明感のある演技で空間に自在に景色を描き出します。詩情溢れる数多くの作品から「空間の詩人」と呼ばれ、そのユーモアとペーソスに満ちた舞台は海外でも高い評価を得ています。

言葉がなく、顔も仮面で隠れているにもかかわらず、研ぎ澄まされた身体表現とフルートの演奏のみで、仮面に表情が現れます。景色までも見えるようでした。
観客も、ただ「受け取る」だけではなく、想像力を働かせてともに世界を作っていきます。
一緒に舞台を作るとはまさにこのことだと、心が震えるような感動がありました。

子どもたちも大人たちも、一生懸命に舞台から投げかけられたものを受け取っていました。

素晴らしい舞台をありがとうございました!


感想を紹介します!

さいごの”かきかき”がおもしろかった(9才)

マリオネットの、自由になりたい操り人形が糸を切ったら動けなくってさらに不自由になるという場面で、そこまでは楽しそうにお客さんと遊んでいたのに急に深い話になって驚きました。(中学生)

ほんの少しの光と陰で、仮面に命が宿り、表情が生まれるのがおどろきでした。たくさんよけいなことをしゃべりすぎず気持ちをこめて表現していくことの大切さを教えていただきました。(大人)

想像力かき立てられる不思議な作品でした。どういうお話なんだろう?って考えながら観るのが楽しかったです!(大人)

とても心地よい舞台でした。いやされました。身体の動きが軽やかでなめらかで、面の表情の変化が感じられました。セリフが無いので、何を表現しているのか一生懸命見れました。(大人)

「お客と一緒に作り上げる舞台」ということをおっしゃっていたまさにその通りに、観る側の想像力をフル回転させられました。観る人の数だけストーリーが自在に展開する演技だと思いました。(大人)

フルートがすごく世界を作っていて、言葉がなくても頭の中で物語ができていくすてきな時間でした。(大人)

2023年度の定期総会を行いました。

 

5月13日(土)木曽山崎コミュイティセンターにて定期総会を行いました。昨年度の活動を振り返った後、新年度の活動計画について意見交換を行いました。

町田子ども劇場では「ひとりひとりが主役」と考え、「みる あそぶ つどう なかま」を大切にしてきました。今年度も例会を観るとともに、夏のキャンプ、あそびの会、学習会なども計画し活動していきます。

来年度は町田子ども劇場が発足して45周年を迎えます! 節目の年なので何か楽しいことを考えていきたいです♪

 

 

 

4月例会『パンプキン! ―模擬原爆の夏―』を開催しました。

4月23日(日)東京芸術座による『パンプキン! ―模擬原爆の夏―』を開催しました。対象は小学2年生以上です。

大阪に住む小学5年生のヒロカが、夏休みにいとこのたくみが遊びにきたことをきっかけに、自分の住んでいるところで過去おこった模擬原爆のこと、戦争のことを知っていく物語でした。

毎回終演後に感想を書くコーナーがあり、子どもも大人も絵や感想を寄せてくれますが、今回当日に書いたのはひとりでした。知らないことを知ってしまったヒロカと同じように心が揺れて、自分の感情をどう表したらいいのか戸惑ってしまったのかもしれません。

ですが、その後時間が経つにつれて、ふとしたときにぽつりぽつりと感想を話すようになったとあちこちから聞きました。ヒロカの知ってしまったことに対して、戸惑いながらも本当のことを知りたい気持ち、理解したい気持ちが観ている私たちひとりひとりの心の中に届き、様々な種を撒いてくださったのではないかと思います。何よりもヒロカの前向きな明るさと好奇心に力をもらいました。今回は、事後学習としてみなさんからの感想をまとめる予定です。

東京芸術座の皆様、どうもありがとうございました。


◎事後学習として集まった感想を一部ご紹介します。

・パンプキンは爆弾だった。ヒロカが元気良くて面白く観られた。(小3)

・劇で観ると、本で読むときと違って原爆のことがもっと良くわかった。(小6)

・パンプキンと模擬原子爆弾は何の関係があるの?と疑問だったけど、アメリカ人がジョークのようにつけた名前だと知って驚きました。そんなところにジョークを入れないで欲しいって思いました。(中学生)

・戦争って同情だけでなくなるものじゃないと思うから、加害者側の日本も劇という形でわかりやすく表現されているのがすごく良かった。「アメリカと日本、どっちの味方っていうわけじゃない」というのも良かった。劇場外の小学生とか、初めて戦争についてしっかり学ぶくらいの子にも観て欲しいなと思った。(大学生)

・私が過去に住んでいたところにも模擬原爆が落とされたと知って、より身近に感じました。(大人)

・この例会に行かなければきっと模擬原爆の存在を知れなかった。観ることができてよかった。(大人)