12月例会「きみはいくさに征ったけれど」

12月14日(金)和光大学ポプリホールにて、小学4年生以上を対象とした、青年劇場による12月例会「きみはいくさに征ったけれど」を行いました。

「きみはいくさに征ったけれど」は、今年3月に観せていただき、この作品をぜひ高学年の子どもたちに観てほしいと強い思いが湧きました。日程や場所などの兼ね合いもあり、無理を承知で劇団側へお願いしたところ、快くうけてくださり実現した例会です。

 

この日を迎えるまでには、11月18日(日)に事前交流会も行いました。大人向けと中高生以上の子どもたち向けに二回。お迎えしたのは、作品を書かれた大西弘記さんと、主人公・宮斗役の林田悠佑さんのおふたりです。おふたりの子ども時代から現在に至るまでの話からスタートし、作品が生まれたいきさつや宮斗を演じていて思うことなど伺い、例会を楽しみにしていました。

11月18日の事前交流会で語ってくださった林田さん(左)と大西さん(右)

 

当日の開場前には、青年劇場の恒例エールの交換・対面式です。劇団の方々と今日の担当する係が顔を合わせ言葉を交わします。劇団の方々の緊張感と気迫が伝わり、こちらもドキドキ。一緒に舞台を作っていきたい気持ちが盛り上がっていきます。

舞台が始まればあっという間に二時間が過ぎていました。高校生の宮斗の生きづらさを感じている気持ちが痛いほど伝わってきますが、浩三さんの真理をつく言葉が生きていることは苦しさだけではないことも伝えてくれています。浩三さんはじめ、お祖母ちゃんや知り合った家族の伊勢の方言の響きもあたたかい。小学生の子どもたちもどんどん物語の世界に惹きこまれていき、本当によく観てくれていました。

後日…「観てよかった」という声とともに、いじめ、親子関係、学校、生きること等々多岐に渡る感想が出ました。自分の体験とともに話してくれた方もいました。感想を話す場があることで、一人では味わえない広がりが生まれます。観た人の心の中にそれぞれの何かを残してくれたお芝居でした。

青年劇場のみなさま、本当にありがとうございました。