6月例会「おひさま劇場」

6月9日(土)、幼児~小学1年生までの例会、人形劇団クラルテの「おひさま劇場」がひなた村カリヨンホールで行われました。

開場前、ガランとしたホールにギターの音が響きます。例会直前の、静寂とワクワクと緊張が入り混じったこの雰囲気、たまりません。

おはなしは「ねえとうさん」「だってだってのおばあさん」のふたつ。

「ねえとうさん」はくまの親子のおはなし。
ギターやハーモニカの生演奏がやさしく響く、ほのぼのとした雰囲気の人形劇でした。
木彫りの人形が紡ぐ素朴なおはなしで、子ども達は安心して物語の世界を味わっているように感じました。

「だってだってのおばあさん」は、98歳のおばあさんと、おばあさんと一緒に暮らしているネコのおはなし。
ネコとおばあさんのにぎやかなやり取りに笑い転げていた子ども達ですが、おばあさんの99歳の誕生日に、ネコが99本のロウソクを川に落としてしまう場面では一転、驚くほど「シーン…」と静まり返っていました。
ネコの不安や悲しさを我がことのように感じていることがひしひしと伝わってきました。

どちらのおはなしも、美しい人形、こだわりぬいたセットや小道具に大人も見入ってしまいました。

会場のはじっこ、ちょうど子ども達の表情がよく見える位置で見ていた会場係の方は
「子ども達がこんなにキラキラした表情で人形劇を見ているなんて!」と話してくれました。
子ども達は、大人が思っている以上に人形劇の世界に入り込み、人形と一緒に心を動かしているんだなあと思いました。

終演後にはバックステージツアーをしてくださいました。
劇中で「いったいどうなってるんだろう?」と気になった小道具のしかけや、人形の細部を見ることができました。
小道具や人形を間近で見たからこそ、クラルテさんの人形や小道具を操る繊細な技術の素晴らしさが改めてわかりました。

人形劇団クラルテのみなさん、今回も、素敵な人形劇をありがとうございました!

いただいた色紙。手書きのイラストがかわいいです!