4月例会『パンプキン! ―模擬原爆の夏―』を開催しました。

4月23日(日)東京芸術座による『パンプキン! ―模擬原爆の夏―』を開催しました。対象は小学2年生以上です。

大阪に住む小学5年生のヒロカが、夏休みにいとこのたくみが遊びにきたことをきっかけに、自分の住んでいるところで過去おこった模擬原爆のこと、戦争のことを知っていく物語でした。

毎回終演後に感想を書くコーナーがあり、子どもも大人も絵や感想を寄せてくれますが、今回当日に書いたのはひとりでした。知らないことを知ってしまったヒロカと同じように心が揺れて、自分の感情をどう表したらいいのか戸惑ってしまったのかもしれません。

ですが、その後時間が経つにつれて、ふとしたときにぽつりぽつりと感想を話すようになったとあちこちから聞きました。ヒロカの知ってしまったことに対して、戸惑いながらも本当のことを知りたい気持ち、理解したい気持ちが観ている私たちひとりひとりの心の中に届き、様々な種を撒いてくださったのではないかと思います。何よりもヒロカの前向きな明るさと好奇心に力をもらいました。今回は、事後学習としてみなさんからの感想をまとめる予定です。

東京芸術座の皆様、どうもありがとうございました。


◎事後学習として集まった感想を一部ご紹介します。

・パンプキンは爆弾だった。ヒロカが元気良くて面白く観られた。(小3)

・劇で観ると、本で読むときと違って原爆のことがもっと良くわかった。(小6)

・パンプキンと模擬原子爆弾は何の関係があるの?と疑問だったけど、アメリカ人がジョークのようにつけた名前だと知って驚きました。そんなところにジョークを入れないで欲しいって思いました。(中学生)

・戦争って同情だけでなくなるものじゃないと思うから、加害者側の日本も劇という形でわかりやすく表現されているのがすごく良かった。「アメリカと日本、どっちの味方っていうわけじゃない」というのも良かった。劇場外の小学生とか、初めて戦争についてしっかり学ぶくらいの子にも観て欲しいなと思った。(大学生)

・私が過去に住んでいたところにも模擬原爆が落とされたと知って、より身近に感じました。(大人)

・この例会に行かなければきっと模擬原爆の存在を知れなかった。観ることができてよかった。(大人)