4月例会 ロバの音楽座「コンサートのぼうけん」

 

4月21日(日)ロバの音楽座による「コンサートのぼうけん」を和光大学鶴川ポプリホールにて行いました。対象は全年齢でした。

ロバの音楽座は、中世 ルネッサンス時代の古楽器やオリジナル空想楽器により、子どもたちのために心温まる「音と遊びの世界」を創造しているグループです。

舞台の上には見たこともない楽器、普段見たことのある楽器と似てるけどちょっと違う楽器、手作りの楽器、たくさん並んでいます。そんな楽器から奏でられる音はどれも優しくて、初めて聞くのになぜか懐かしいのです。人が集まると何かを話し、そのうち音に合わせて歌いだし、歌いだせばつい踊りたくなる。そんな大昔から続いている歌う楽しさ、踊る楽しさ、音を奏でる楽しさが伝わってきます。

子どもたちは、自然と手をたたいたり歌ったり、ロバの音楽座の世界に惹きこまれて集中して見ていました。大人からは、楽器の奏でる優しい音に惹きこまれ、ところどころ会場のみんなで歌った歌詞が心に沁みたという感想が出ていました。終演後も舞台に近づいて、興味深く楽器に見入る人がたくさんいました。中には作ってみようかな…という人も。

ロバの音楽座のみなさま、素敵な時間をどうもありがとうございました。

いただいた色紙です。サインひとつひとつまでほのぼのかわいいです♪

2月例会「一寸法師」を行いました

2月11日(祝・月)は、ひなた村カリヨンホールにてデフ・パペットシアター・ひとみによる2月例会「一寸法師」を行いました。対象は全年齢で午前と午後の2回公演です。

デフ・パペット・シアターひとみは、日本で唯一ろう者と聴者が、ともに公演活動を行っているプロの人形劇団です。人形劇が持つ視覚的な魅力に着目して、新しい表現の可能性に挑戦し続けています。

「一寸法師」は、お話とともにからくりや大道芸、生の音楽も一緒に楽しめる演目。子どもたちは、太鼓や拍子木、ささらを使った生の音とともに表現される鮮やかな場面展開に目は釘づけ。あっという間に時間が過ぎていきました。

お話のあとは交流会です。

人形を飛ばす技に挑戦!

からくりや人形の使い方をお話していただいた後、手話を教えていただき会場のみんなでやってみました。「楽しい」「劇」「ありがとう」の3つです。劇団の方からは「楽しい、は楽しそうな表情でね」と。

手話を初めてやってみる子どもも多かったでしょうか。一番前に座っていた保育園や幼稚園に通う小さな子どもたちは、劇団の方をじっと見つめながら一生懸命手を動かしていました。劇を観たこととともに覚えた3つの手話は、きっと子どもたちの心に残ったのではないでしょうか。

公演後は、楽器にもふれることができました
見たことのない楽器に興味津々

そういえば、当日朝の搬入時、ふだんの例会より静かな印象を受けました。劇団の方々は手話を中心にコミュニケーションしながら準備を進めていくからでしょうか。目や表情、そして身体全体でお互いの意思の疎通をされている。子ども劇場の私たちのような手話ができない人とろう者は、手話ができる人が繋いでくださいました。言葉だけではなく、全身から伝わってくることを伝えてくれている印象を持ちました。改めてコミュニケーションについて考える機会ともなりました。

デフ・パペットシアターひとみの皆様、長時間にわたってどうもありがとうございました。

12月例会「きみはいくさに征ったけれど」

12月14日(金)和光大学ポプリホールにて、小学4年生以上を対象とした、青年劇場による12月例会「きみはいくさに征ったけれど」を行いました。

「きみはいくさに征ったけれど」は、今年3月に観せていただき、この作品をぜひ高学年の子どもたちに観てほしいと強い思いが湧きました。日程や場所などの兼ね合いもあり、無理を承知で劇団側へお願いしたところ、快くうけてくださり実現した例会です。

 

この日を迎えるまでには、11月18日(日)に事前交流会も行いました。大人向けと中高生以上の子どもたち向けに二回。お迎えしたのは、作品を書かれた大西弘記さんと、主人公・宮斗役の林田悠佑さんのおふたりです。おふたりの子ども時代から現在に至るまでの話からスタートし、作品が生まれたいきさつや宮斗を演じていて思うことなど伺い、例会を楽しみにしていました。

11月18日の事前交流会で語ってくださった林田さん(左)と大西さん(右)

 

当日の開場前には、青年劇場の恒例エールの交換・対面式です。劇団の方々と今日の担当する係が顔を合わせ言葉を交わします。劇団の方々の緊張感と気迫が伝わり、こちらもドキドキ。一緒に舞台を作っていきたい気持ちが盛り上がっていきます。

舞台が始まればあっという間に二時間が過ぎていました。高校生の宮斗の生きづらさを感じている気持ちが痛いほど伝わってきますが、浩三さんの真理をつく言葉が生きていることは苦しさだけではないことも伝えてくれています。浩三さんはじめ、お祖母ちゃんや知り合った家族の伊勢の方言の響きもあたたかい。小学生の子どもたちもどんどん物語の世界に惹きこまれていき、本当によく観てくれていました。

後日…「観てよかった」という声とともに、いじめ、親子関係、学校、生きること等々多岐に渡る感想が出ました。自分の体験とともに話してくれた方もいました。感想を話す場があることで、一人では味わえない広がりが生まれます。観た人の心の中にそれぞれの何かを残してくれたお芝居でした。

青年劇場のみなさま、本当にありがとうございました。

 

12月例会「さく婆ちゃんと腰折れ雀」を観ました

12月2日(日)町田市民ホールにて、幼児から小学3年生のこどもたちで、劇団鳥獣戯画演ずる「さく婆ちゃんと腰折れ雀」を観ました。

温かさと懐かしさを感じる舞台セット♪

さいたまの民話をもとにした歌あり踊りありクイズありの人形劇。テンポよくすすみ子どもたちはどんどん惹きこまれていきます。子どもも大人もさく婆ちゃんと源太とのかけあいに大笑いしながら、この民話の大事なところが伝わってきます。

勧善懲悪の物語は、子ども時代に必要なものだと思います。例会で人形劇を観たり、時にはお家で絵本を読んでもらい何度も触れることで、子どもたちのベースを作ってくれるのかもしれません。

民話の面白さと深さを思う存分味わいました。

 

そして、石丸さんはじめ劇団鳥獣戯画のみなさんは、観ているときはもちろん、準備から片付けまで明るくてとてもいい雰囲気。一緒にやらせていただいたこちらまでとても元気になれました。どうもありがとうございました!

みんな気づいたかな?スピーカーが田吾作スタイル!隅から隅まで遊び心に溢れていました☆
販売コーナーでは、さく婆ちゃん昔遊びセットが人気でした

9月例会を行いました

9月24日(月・祝)ひなた村のカリヨンホールにて、9月例会を行いました。

午前中は幼児から小学3年生を対象とした
「チカパンのいっしょにパントTIME!」

壁や窓、エレベーターやエスカレーター等々…何もないのにチカパンのまわりにはいろんなものが見えてきます。不思議ですね。
0歳のお膝抱きの赤ちゃんもじっと見つめてます。
時折客席の子どもたちやお父さんが舞台で一緒にパントTIME。
子ども大人も全員を巻き込んでのパントは会場が一体となって大いに盛り上がりました。
終演後会場から出ていく子どもたちはみないい表情をしてました。

 

午後は小学4年生以上を対象とした
「リトルピーシーズ ちいさな身体のうそばなし」

午前とは会場の客席作りも変えて、照明も落とし気味に。チカパンの醸し出す雰囲気も午前中とはちょっと違います。
チカパンの繊細な表情と動きに、観ている子どもも大人もどんどん惹きこまれていきました。
プッと吹き出してしまったり、ニヤリとしたり、ちょっと背筋が寒くなったり、なんだろう?と疑問に思ったり、いろんな感情が沸き起こります。

この日はちょうど十五夜でしたので、最後に演じてくださったお月さまが出てくるお話は印象的でした。
今日舞台を観た人たちは、これから空に真ん丸のお月様が出ているのを見たとき、チカパンのことを思い出したり、この日印象に残ったお話しや、一緒に観た人と「楽しかったね」と顔を見合わせたことを思い浮かべるかもしれません。例会を観ている時間はもちろんですが、終わってからも続く幸せな記憶となったと思います。

パントマイムは、目に見えないものを見るということ。
サン=テクジュべリ『星の王子さま』の一節「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない」を思い出しました。

チカパンからとても大事なものをいただいた一日でした。素敵な時間を本当にありがとうございました。

会場前の様子。会場づくりにも、チカパンとスタッフの方々のこだわりが詰まっていました。
例会当番の会員さんが生けてくれた楽屋のお花。十五夜をイメージしたそうです。素敵!
今回も町田子ども劇場名物の手作りごはんがずらり。チカパンもスタッフの方々もとても喜んでくれました。例会当番のみなさん、ありがとうございました!