8月例会「悔悟の記録―ある憲兵のもの語る―」を開催しました。

8月29日(日)まちだ市民フォーラムのホールにて、小学6年生以上を対象とした劇団なんじゃもんじゃ「悔悟の記録」を開催しました。会場内では換気や消毒に注意し、来場した会員のみなさんに消毒や検温のご協力をいただき、席と席の間隔に余裕を持つなど念入りな感染対策をしながら行いました。

作品は、虫一匹殺せない男性が満州国に行き憲兵に志願しどんな人生を送ったか丁寧に語っていくひとり芝居です。なぜ憲兵になったのか、どのように過ごしていたのか、終戦を迎えどのように生き延び、帰国したのか、そして、なぜ体験を語ろうと思ったのか…主人公の人生を知り、衝撃を受けました。会員の多くの方が、終演後席からなかなか立ち上がらず席に座ったままでした。

後日、アンケ―トや会議などで感想がたくさん寄せられました。観た後に、仲間と感想や意見を共有することで、作品への理解が深まっていくと思えます。話すことで消化できるのかもしれません。

劇団なんじゃもんじゃの西尾さんが、ライフワークとしてこの作品に真剣に向き合う姿にも心を打たれました。ひとりでも多くの方にこの作品を観ていただきたいと感じずにはいられません。この作品に出会うことができ本当によかったです。
西尾さん、どうもありがとうございました。


届いた感想を一部ご紹介します。

太平洋戦争の話は聞いたことはありましたが、憲兵という役があるとは知りませんでした。(12才)

自分が鬼のようになる戦争はやはり、人間が人間じゃなくなるということだと思います。これは、戦争の全部にあてはまると思います。(12才)

今回のお話の中で印象深かったのが、敗戦後の中国側の反応です。自分の国の人間を沢山殺した人に白米を食べさせてあげる中国の方の心の広さを、とても尊敬しました。自分だったら、悔しくて悔しくて、白米をあげることはできなかったと思いました(12才)

私達の世代では知られざる事実ばかりで、心の奥が震えました。素晴らしい語りを、演技を、ありがとうございました。子どもに、そのまた子どもに、語りついでいきたいです。(大人)

今でも全身が熱いです。日本人がしてきたこと、知っていかなければならない。そして子どもたちに伝えていかなければならない。(大人)

これまでの、原爆や空襲による国外からの被害者、ひめゆりや神風といった国内からの被害者に加え、国外に対する加害者の立場の話を聞くことができた。本日得た加害者の立場で、一人の反戦を思う日本人として海外の人に話せることが増えて良かった。(大人)