10月例会 民族歌舞団荒馬座『祈りの祭り』を開催しました。

10月23日(土)相模原南市民センター ホールにて、民族歌舞団荒馬座『祈りの祭り』を上演していただきました。この例会は、今年4月に予定していましたが、緊急事態宣言の発令により会場が使用できなくなってしまったため、やむ負えず延期していた作品です。

今回、荒馬座さんのスケジュールと会場の都合をあわせることができ、半年を経て開催に漕ぎつけることができました。感染対策は宣言中と変わらず、念入りな換気や消毒、検温など会員の方々に協力していただきながら行いました。

はじまりは北海道の民謡ソーラン節からです。太鼓の打ち手は当日に練習をして臨んだ四人の会員です。ゆったりとした太鼓と踊りの動きは、ニシン漁の網をひく姿を表現しているそうで、小学校の運動会で踊ったことがある子どもも多いせいか客席からは思わず手拍子が…。

 

その後、アイヌの踊り、沖縄の踊り、和太鼓が続きます。ひとつひとつの踊りの中には物語がつまっているようです。

 

各地域に伝わる祈りの踊りは、五穀豊穣や大漁、疫病退散など、人々の願いが込められています。日本にはその土地によって様々な踊りがあることに驚きましたが、それぞれどこか通じるところがあるように思えるのも不思議でした。

延期した4月には、三回に分けての少人数制ワークショップを急遽行っていただきました。大変な時期でありながらも快く引き受けてくださり、参加した子どもも大人もたくさんの元気をいただきました。そして今回上演していただけたことに心から感謝いたします。本当にありがとうございました!

9月例会 劇団かかし座「ハンド・シャドウ・ショー」を開催しました。

9月26日(日)木曽山崎コミュニティセンターのホールにて、劇団かかし座「ハンド・シャドウ・ショー」を開催しました。コロナ禍で対象年齢を分けて行うことが続いていたので、全年齢での鑑賞は久しぶりです。その分、念入りな換気や検温•消毒、席と席の間隔を空けるなどの感染対策をしっかりと行い、会員のみなさんにもご協力をいただきました。

ロビーでは、ワークショップで作った影絵人形たちがお出迎え
受付には、例会当番さん手作りのディスプレイ。センスを感じます!

ハンド・シャドウとは、手を中心に体を使って表現する影絵です。きつねやカニなどはだれもが一度はやったことがあると思いますが…プロの表現はしなやかで繊細でありながらもダイナミックでした!

 

その中のひとつ、アンデルセン原作「みにくいアヒルの子」は、白鳥がひとりぼっちでいる哀しみや寂しさ、冬を越して変化する自分の姿への驚きなど、言葉はなくとも白鳥の気持ちが伝わってきました。ハンド・シャドウと音楽で表現される世界に子どもも大人も惹きこまれていきました。

後半の会場からのリクエストに応えるコーナーでは、演者の方々のすごさを目の当たりに! チワワ、トリケラトプス、孔雀等、かなりの難題が続き、観ているほうは大丈夫かな…どんなものができるのかな…とドキドキワクワク。短時間で作り上げられた作品が映され動き出すと、会場から大きな拍手が沸き上がりました。デジタル化が進み機械でできることが多くなった現代に、手や体を駆使して表現する素晴らしさやその奥深さについていろいろと考えさせられました。

夢の中にいるような時間を楽しませていただきました。

かかし座の皆様、本当にありがとうございました!!

8月例会「悔悟の記録―ある憲兵のもの語る―」を開催しました。

8月29日(日)まちだ市民フォーラムのホールにて、小学6年生以上を対象とした劇団なんじゃもんじゃ「悔悟の記録」を開催しました。会場内では換気や消毒に注意し、来場した会員のみなさんに消毒や検温のご協力をいただき、席と席の間隔に余裕を持つなど念入りな感染対策をしながら行いました。

作品は、虫一匹殺せない男性が満州国に行き憲兵に志願しどんな人生を送ったか丁寧に語っていくひとり芝居です。なぜ憲兵になったのか、どのように過ごしていたのか、終戦を迎えどのように生き延び、帰国したのか、そして、なぜ体験を語ろうと思ったのか…主人公の人生を知り、衝撃を受けました。会員の多くの方が、終演後席からなかなか立ち上がらず席に座ったままでした。

後日、アンケ―トや会議などで感想がたくさん寄せられました。観た後に、仲間と感想や意見を共有することで、作品への理解が深まっていくと思えます。話すことで消化できるのかもしれません。

劇団なんじゃもんじゃの西尾さんが、ライフワークとしてこの作品に真剣に向き合う姿にも心を打たれました。ひとりでも多くの方にこの作品を観ていただきたいと感じずにはいられません。この作品に出会うことができ本当によかったです。
西尾さん、どうもありがとうございました。


届いた感想を一部ご紹介します。

太平洋戦争の話は聞いたことはありましたが、憲兵という役があるとは知りませんでした。(12才)

自分が鬼のようになる戦争はやはり、人間が人間じゃなくなるということだと思います。これは、戦争の全部にあてはまると思います。(12才)

今回のお話の中で印象深かったのが、敗戦後の中国側の反応です。自分の国の人間を沢山殺した人に白米を食べさせてあげる中国の方の心の広さを、とても尊敬しました。自分だったら、悔しくて悔しくて、白米をあげることはできなかったと思いました(12才)

私達の世代では知られざる事実ばかりで、心の奥が震えました。素晴らしい語りを、演技を、ありがとうございました。子どもに、そのまた子どもに、語りついでいきたいです。(大人)

今でも全身が熱いです。日本人がしてきたこと、知っていかなければならない。そして子どもたちに伝えていかなければならない。(大人)

これまでの、原爆や空襲による国外からの被害者、ひめゆりや神風といった国内からの被害者に加え、国外に対する加害者の立場の話を聞くことができた。本日得た加害者の立場で、一人の反戦を思う日本人として海外の人に話せることが増えて良かった。(大人)

大笑いしました!6月例会「あぶないふたり」

6月6日(日)町田教育会館をお借りして、人形劇団クラルテ・西村和子さんと、くわえパペットシアター・つげくわえさんによる「あぶないふたり」を上演しました。対象年齢は小学3年生以上です。小学3年生~中学1年生と中学2年生~大人、2回に分けて、換気や消毒、検温など、会員のみなさんにご協力いただきながら感染対策も念入りに行いました。

一つ目は宮沢賢治原作「猫の事務所」です。窯猫を主人公にした猫たちの物語。木彫りの猫たちは、その時々で悲しそうに見えたり、いばりんぼに見えたり、意地悪に見えたり…。特に、窯猫の歩く姿とその足音の変化に元気をもらいました。

二つ目は工藤直子作「のはらうた」です。靴下や手袋など身近なものでこんな表現ができるのですね。西村さんとつげさんの息のあったかけあいについつい笑顔になりました。

最後は「あぶないふたり」。西村さんとつげさんの丁々発止のやりとりに、クスリ、ニヤリ、ワハハハ、そして時々しみじみ…。終演後、始まる前とは違うリラックスした表情で帰っていくみなさんの姿を見ながら…生の舞台の力を感じました。

緊急事態宣言が長引く中で気持ちも沈みがちな中、現実から離れて想像の世界に遊び、みんなで一緒に心から笑いあえたひと時でした。
会員からは「元気をもらえました!」という声がたくさん届きました。
生の舞台は、生きるために必要なこと。

これからも感染対策をしっかり行いながら、力を合わせて、心を耕せる場所づくりをしていきたいです。

西村さん、つげさん、本当にありがとうございました。

楽しかったね!6月例会「おひさま劇場」

6月5日(土)、町田教育会館をお借りして人形劇団クラルテによるおひさま劇場を上演することができました。対象年齢は、幼児~小学2年生です。換気や消毒、検温など、会員みなさんにご協力していただきながら感染対策を行いました。

作品は、『ぞうくんのさんぽ』と『ホレのおばあさん』です。

『ぞうくんのさんぽ』は、身近にある段ボールが動物たちに変身! 会場のこどもたちとやりとりをしながら出来上がっていく動物たちに目が釘付けです。心地よい歌に体を揺らしながら楽しそう♪ ぞうくんたちと一緒にお散歩しているのかもしれませんね。

『ホレのおばあさん』はグリム童話が原作。意地悪なお母さんに、子どもたちは「これからどうなるんだろう」とちょっと心配な表情に…。観ながらいろんな感情を体験していくことは、目には見えない豊かな心を育んでいくのかもしれません。そんな子どもたちの表情の変化は、それを見ている大人も幸せな気持ちになります。町田子ども劇場ではたびたび上演していただいている作品ですが、何度観ても味わい深くて発見がある作品です。

子どもたちの笑い声が響く、心あたたまる時間になりました。
クラルテのお二方、本当にありがとうございました!!

おひさまワゴンが運んでくれる、ステキな時間♪今年も会えて本当に嬉しかったです!